私は思わず泣きそうになった。
なんでだろう、女子に「似合わない」とか言われてもそこまで気にしなかったのに、成月くんに「似合わない」って言われると……ものすごく悲しい。
やっぱり……友達だから、かな?
「……成月くんの、バカ」
「……っ」
「成月くんの考えてること、全然わかんないよ……っ!」
いつも私の気持ちや考えてることは簡単に見抜くくせに、自分の考えてることは表に出さない。
「私……成月くんみたいに勘鋭くないからちゃんと言葉にしてくれなきゃ、わかんないよ……急にどうしちゃったの?友達だって思ってたのに……っ」
「小春……ごめん」
成月くんは私を起き上がらせて、抱きしめた。
「へ……?」
「ごめん、ウソだから」
う、ウソ?



