私はとりあえず、少し離れた後ろの方の席の成月くんの方を見る。 すると、成月くんはやっぱり不機嫌そうな顔をしていた。 成月くん、私の視線に気づいて……! そう願うと、成月くんが私に気が付いた。 よし、気付いた! 私は成月くんに口パクで 【だ・い・じょ・う・ぶ?】 と、言った。 すると成月くんは首を横に振った。 こ、これは緊急事態! 今度は私が成月くんを助ける番だ……! はやく、はやくHR終わってーっ! 成月くん、待ってて……!