【完】キミに隠した恋するキモチ。







いやでも、私以外にもいたはずだよね……。
更科くん、よく見ると成月くんとか紘也と同じぐらい、容姿いいし、頭もよさそうだし……彼女いそうなのにな。




「小春ちゃん」




更科くんに呼ばれて我にかえる。




「は、はい!?」




「下駄箱、そっちじゃないよ」




「へ!?あ、ほんとだ……」




私ってば、ボーっとしすぎ!!!
は、恥ずかしすぎる……。




「あはは、小春ちゃんって天然なんだね」




「えっ!?て、天然!?」




天然って小南とか紘也に昔からよく言われてたけど、まさか初めて話した更科くんにまで言われるなんて……。




「見てて飽きないよ」




「あ、あはは……あ、ありがとう……」




ただ単にボーっとしてただけなんだけどね。
これからは気をつけなくちゃ!