「え~そうなの?小春ちゃんと成月くん、結構お似合いだと思ったのにな~」
「え、えぇ!?成月くんに失礼だよ!!!成月くんってカッコいいし、もっと可愛い子が似合うよ!!!」
私と成月くんが彼氏彼女だなんて想像も出来ない。
「小春ちゃん、もっと自信持てばいいのに~ねぇ?」
「そうそう!小春ちゃん、前よりずっと明るくなったし、可愛くなったもん!」
“明るくなった”
最近、よくそう言われるようになった。
それもこのシュシュで髪の毛をくくるようになってからだ。
「あ、ありがとう……!じゃ、私行くね」
「うん、また一緒に食べようね~」
さ、成月くんを待たせるワケにはいかない。
はやく屋上に行こう。
駆け足で階段をのぼる。
「小春」
すると、背後から声が聞こえた。
この声は……!



