【完】キミに隠した恋するキモチ。







「は、はい……っ!」




「あのさ、そのシュシュどこで買ったの?可愛いー!」




「へっ……?」




思いもよらない言葉に思わず気の抜けた声が出た。




「そのシュシュだよ。私もそういう雰囲気の好きなんだ」




「こ、これは……駅前のふわふわした雑貨屋さんで……名前わかんないんだけど、ごめんね」




「あぁ!わかったかも!あの雑貨屋さんだ、きっと!ありがとう!」




「う、うん!」




………話せた!




私……初めてクラスメイトの小南以外の女の子と話せた……!




どうしよう、緊張したから手が震えてる……。
でも話せて嬉しいな。




これも全部、成月くんがいてくれたから……だよね。