そっか……! 私、髪の毛下ろして前髪も目にかかりそうなぐらいあったから、余計に暗い印象になってたのかも……。 「なによ、小春のヤツ。調子のっちゃってさ」 「ほんと。ちょっと可愛くなったからって」 そんなことを言う女子もいた。 でも、 「なんか後藤姉妹、似てきたな」 「うんうん。小春の方、よく見たらちょっと可愛くね?」 そんな声も聞こえたから、よかった。 「小春、挨拶!」 「えっ?」 小南が耳打ちで言ってきた。 「挨拶は大切だよ?一日のスタートだもん!」 一日のスタート……か。