「それはよかった。てか、そのシュシュとぬいぐるみ可愛い!どうしたの?」
「シュシュは買ってもらって、ぬいぐるみはゲームセンターでとってもらったんだ!」
「へぇ、なんかお出かけっていうよりデートみたいね」
小南はふふっと笑う。
「違うよ!私と成月くんはお互い恋愛対象じゃないもん」
「はいはい」
「あっ、そーだ小南!明日から私、このシュシュで髪の毛結んで学校に行きたいんだけどどうやってくくったらいいかな……?」
小南はオシャレとかヘアアレンジとか得意だから頼りになる。
「お、小春もついにオシャレに目覚めた?よし、お姉ちゃんに任せて!今から部屋に行って色んな髪型試してみよう!」
「うん!」
靴を脱いで、私の部屋に入った。
私の心に少しずつ変化が起こり始めていた。
悪いようにしか考えられなかった私。
そんな私が少しずつ自信を持てるようになったのは、成月くんのおかげだ。
……初めて出来た友達を大切にしよう。
私は固く誓った。