【完】キミに隠した恋するキモチ。







「………そろそろ帰るか。日も落ちそうだし」




「そうだね」




気が付けば、夕日が出てきて沈もうとしていた。




こんな時間まで外にいたの、小南と遊んだとき以外、初めてかも。




「送る」




「いや、いいよ!成月くん帰るの遅くなっちゃうし!それに、友達なんだから送ったりするのはおかしくない?」




送ってもらうなんて、デート終わりの彼女みたいだし。




「……そっか。じゃあ気を付けて帰れよ」




「うん!成月くんもね」




「おう」





そうだ、成月くんにお礼言わなきゃ!




「今日は色々ありがとう!シュシュもぬいぐるみ、それと……成月くんの言葉、全部大切にするね!」




「あぁ。俺もこのブサイクなぬいぐるみ、大切にするよ」




そう言ってタヌキのぬいぐるみを見て笑った。