帰ることの出来ない故郷



シヴァーヌレイニー市はこの事実をアメリカ政府に告発した。


でも無駄だった。


アメリカ政府にデマを流したと汚名を着せられ、


アメリカから追放された。


全ては政府の罠だったのだ。


それから約100年(現代。)


私は生まれた。


幼い頃にこの事件を聞き私は復讐したいと何度も思った。


アメリカ政府を許せない。


アメリカを潰したいと。


そう父に言った時にこんなことを言われた。


『例え、そんなに憎くても復讐をしてはならない、人を殺めてはならない。
復讐を、人を殺めてしまったらアメリカ政府と同じだ。』


ーーーーとね。


私はその言葉が心に響いた。


いつしか復讐したいという心は忘れ、幸せに暮らしていた。


その頃の国は平和で、穏やかだった。