ーーーチッ


舌打ちをした狼は

「瑞貴。」


あたしの名前を呼んで、あたしに向き合った。


「は、はい。」


なんか真剣な感じを感じ取ったあたしは
すっと身構える。


なになになに、
この間もっと冷静に判断してろとか
言われちゃうの!?


とか心の中で思ってたのは秘密。



「俺は堂島力也だ。」




ーーーーー。




脱力。