「だってぇーーーーっ。」


また、ブーッと口を膨らましながら
あたしもお弁当の包を開ける。


はぁー。と溜息をついたなぁつんは、


「まぁ、マネージャーとしては
正しい判断だったと思うよ。」


と励ましてくれた。



むしゃむしゃとダイエット中とかいって
野菜ばかり食べるなぁつんは
ゴクリと口の中のものを飲み込んだあと
野菜ジュースをひとのみし、続ける。


「あんたは天下の紫芳学園、
野球部マネージャーよ?
そんなマネージャーが不良なんかと
関わってるとかバレてご覧なさい。
あんた辞めさせられるに決まってるじゃない。
だからあんたがその前に関わりを切ったのは正しい判断だったのよ。」


いい加減しゃんとしなさい!

と一喝してまたむしゃむしゃと
サラダを食べ始める。



そのとおり。
絶対関われば野球部に迷惑がかかると思ったあたしは
わざと連絡先を言わなかったし、
家も少し遠い所で下ろしてもらったし、
自己紹介するときも
下の名前しか名乗らなかった。

だけどやっぱり気になるのだ。


狼の体調も




あの、鋭い瞳も。