あーあ。

お父さんどこ行ったのかなぁ。

ピーんポーン

なんて考えてると家の
インターフォンが鳴った。

誰だろ…

まあ、めんどくさいしいっか。

「おい、まり!」

ええ!?ゆうた!?

私は、急いで立っ…
立つことが不可能。

足に力が入らない。

『ゆうた…!!ちょ入ってきて!!!』

鍵は、閉めてないから!!

「はぁ!?」

ゆうたは、ガチャガチャと
入ってきて

「どうしたんだよ?」

『…いや…その…立てなくて…』

ご飯食べてませんでした。
なんて言えない。

「なんで?」

優しい声で聴いてくる。

『あ…いや…そ、そのひ、貧血で?』

「…ご飯食ってなかったんだろ。」

ちょ、なんで

『んなわけないじゃん…?』

「痩せてるし、元気ないし。
ご飯食ってないんだろ。食えよ。」

『ごめん…ごめんね…ぅ…ふぅ…』

「お前に…話さなくちゃいけねぇよな」

…涙が止まらない中ゆうたが
私を抱きしめながらいってきた。

『…な…なにを?』

「俺さ、あの時
さな って女から連絡きたんだけど…
お前知ってるだろ?」

『う、うん、まあ…ごめん…』

「さなって言うのは…
学校の連れで…病気なんだよ。」

『びょ…病気?』

「あぁ、俺も詳しくはしらねぇけど
あいつ、体すげぇ弱くてさ
俺、心配になっちゃって…あん時ずっと心配して、ソワソワしててあんな事
いっちゃって…」

私が馬鹿だった…

そう思うと、笑えてきた。

『あはははは!!!』

「な、なんだよ!」

『その女の子私に紹介してね!いつか』

「あぁ、紹介する。」

『うん…!これで仲直り…?』

「本当ごめんな…」

…ゆうた…

『ゆうた…大好きだよぉ…』

「俺も、愛してる」

そう言って

私にキスをした。

とっても甘い甘い。