電話の相手は舞子だった

舞子だとわかった瞬間

眠気が一瞬で吹き飛んでしまった




「こんな朝からどした?

 すげーあせった……」




『あのね、明日

 そっちに帰れることになったの!』






「まっ、まじでっ…!?」




『うん!嬉しくて

 いてもたってもいられなくて

 はやく聖也くんに伝えたくて…っ』





「やべぇ…俺もめっちゃ嬉しい!」





舞子とはお互いの都合が会わなくて

あの空港での別れ以来

会うのは実に3ヶ月ぶりくらいになる