―数日後
あのノートをみた男の子とは今ではふざけあえる友達になっていた。
名前は駿というらしい。
ノートのことは皆には秘密にしといてやるよとかずいぶんと上から目線でいわれたのが癪に障る。
「あー授業おわったー」
『駿くんねてたじゃん』
「まーな」
大きなあくびをしていた彼はいきなり目を見開いて私の足元をみる。
「おい、消しゴム落としてんぞ」
自分も足元を見てみると明らかに私の消しゴムが落ちていた。
『あ、本当だ』
私が取る前にひょいと取り上げて手の上に置いてくれた。
もともとは隣の席じゃなかったんだけどいつからか隣に座っていた。理由は聞いてないからわからない。
「はいどうぞ」
『ありがと!じゃあ私そろそろ帰るね、また明日!』
そういってドアの方に向かうとすでに迎えに来てたらしく彼の姿があった。
『授業おつかれさま!帰ろっか!』
いつもなら頭なでてくれるのに…。今日はぶっきらぼうに うん というだけだった。
帰り道の重い沈黙の中、先に口を開いたのは彼だった。
「紗奈、全部見てたよ。あの男紗奈に気、あるみたい」
