短篇集






最近、彼氏ができた。



高校生になって彼氏や友達に恵まれてここに入学してよかったなと思う。




勉強は嫌だけど毎日大好きな彼に会えるから学校は好き。



もうすぐ彼がきてしまう。帰りは二人で帰っていていつも教室まで迎えに来てくれる。生憎、クラスは別。一緒だったらどんなに、幸せか…



「さーな」




後ろから話しかけられて驚くも聞き覚えのある声で顔が少しにやける。平然を装いながら振り返った。



『あ、ごめんね、いつも迎えに来てくれて。今用意するから』



そう告げると私の大好きな彼はニコッと笑って私の頭を撫でてきた。




この瞬間が好き。



私は急いで鞄にものを詰めた。忘れ物の確認なんてしてる暇はない。


『じゃあ、帰ろっか!』



鞄をもって勢いよくたつと彼が笑った。



「そんな急がなくてもいいのに」




二人で手をつなぎ下駄箱へ向かった。