帰り道、私は6人といつも歩いてた坂道を夕日に向かって1人でスキップしていた。
向かう場所はただ、1つ。
「はぁ、はぁ。着いたーー!」
そこは山の中腹。
目の前に広がるのは、キラキラした、オレンジ色の世界。
私の大好きな場所。
でも、それだけじゃない。
きっと、ここから見える空......1番星が遠くで輝いてる、夕暮れのこの空が私は一番好き。
それにね、ここに来れば絶対会えるって思うんだ。
悲しいとき、つらいとき、楽しいとき、うれしいとき...
ここでみんなで集まって、たくさん話したから......。
耳を澄ませば、ほらーーーーー
微かに聞こえてきた、複数の足音。


