青空の下を駆けた日々~小さな約束~


「あははっ」


楽しい。

仲間がいるって、こんなにも楽しいんだ...。



「あーやかちゃん」


「わぁ、小宮君」


「僕のことも呼び捨てでいーよ」


「えっ、...海音?」


「んー、やっぱりカイちゃんって呼んで?」


「おっけー」



カイちゃんって自由人?



「...綾花ちゃん」


「あ、若月君」


「僕のことも祐って呼び捨てにしてよ」


「う、うん」



「綾花」


「近田君。まさか近田君も...」


「...あぁ、下の名前は俊矢だ」


「わ、わかった」


すると、丁度そこにさっきまでいなかった長谷川君が戻ってきた。

「あ、あのさ」


「ん?長谷川君。どうしてたの?さっきまでいなかったけど」


「あぁ、相手チームの女子からコクられてた」


「そ、そうなんだ。へー、モテるんだね」


「まあな。それより、俺のことも呼び捨てでいいから」


「そ、そう?えっと、茜?」


「うん。それだけ言いに来ただけだから。じゃあ」


そう言って長谷川君はみんなのところに戻ってしまった。


なにこれ、なにこれ、なにこれーー!

ケイちゃんをはじめにみんな呼び捨て希望?

あ、れ。でもこれって...

これって漫画とかでよく見る、ぎゃ、逆ハーレムってやつーーー!!!(///о///)