試合が終わってから、閉会式で優勝旗をもらったり、グラウンドの整備をしたりと、いろいろ忙しかった。
チームだけで話ができたのは、試合終了から1時間40分が経過していた。
まずは、監督から一言。
「えー、みんな。今日は楽しかったな。決勝戦で同点になった時のあの暗さはどうするものかと思ったが、綾花。お前のおかげで乗り切れた。ありがとう。」
私はその言葉にきゅんときた。
気づいたら、泣いていた。
「あはは。綾花、何泣いてんだよ」
「そーいう和田君だってぇー」
和田君は笑い泣きしてた。
「圭祐でいいよ。だって綾花はとっくに俺らの仲間なんだからさ」
その言葉がとってもうれしかった。
仲間って認めてもらえて、私の居場所はここだ、って思った。
「おい、ケイ。何綾花泣かしてんだよ」
「なっ、俺のせいなのかよ」
「あはははっ。真っ赤になっちゃって、可愛いー」
「いー加減にしろ、陸」
「あ、綾花。俺のことの呼び捨てでいーからな」
「おい、話そらすなよ?」


