青空の下を駆けた日々~小さな約束~

ホームベース付近に土煙が上がる。



わずかな間の静寂がとても長く感じられる。



結果はどうなのだろうか......??




「...セーフッ!!!」



「「「.........」」」



「「「わぁぁぁぁぁっっっ!!」」」



やった!

やったよ!!

私達は勝ったんだ!!!




けれど試合はまだ続く。




見据える先には、ピッチャー。


その人が今、ボールを...



―カキーン!



私が打ったボールは左中間へ落ちた。



これで長谷川君がホームベースを踏むことができた。



私は今、やっとチームに最後の恩返しができたんだ。



だけど、次のバッター、小宮君はレフトフライでアウトとなった。




「両チーム整列。4対2で花波ゆうゆうチームの勝ち。お互い礼っ」


「「あっとーざいました!!」」