エリーと廊下で本を読む

中学の時 美紀子は陸上部だった


そこには志保もいた


二人は短距離の選手で周りから期待されていて



どちらかの一人が有名校に推薦されるんじゃないかと

言う噂もあった




そんな頃の最後の大会の時だった



みんなの注目を集めたその大会は




美紀子達が希望してる高校の関係者も来る事を知り


二人はこの日に合わせ為猛練習をしていた




だが志保は大会が近づくにつれ調子を落としていき




志保の調子は大会前日まで戻らず先生や周りを心配させた



しかし大会当日志保は 昨日までの調子が嘘のように


美紀子より速いタイムでゴールした



まだ子供だった美紀子は



志保の仕掛けた駆け引きに この時ようやく気付き



悔しい思いをした