エリーと廊下で本を読む

私はどうしても枝里菜が気になり

立ち上がった

その時の廊下の軋む音に枝里菜がビクつき

枝里菜も立ち上がった


 『あっゴメン ビックリした?』


枝里菜は私の顔を見てる

 『何してるの?』

私は枝里菜の方へ近づく

枝里菜は私が近づくと下を向いた


何持ってんだろう??


よく見れば文庫本みたいなもん持ってた

 『それっておもしろい?』


エリーは下を向いたままだったが

首を傾げはにかんでるのが分かった



 『あんたも私居たんじゃ落ち着いて読めないでしょ』

美紀子の練習が終わる頃だった


私は軋む階段を下りて行った











でも最後の一段踏み外しこけそうになった