--代田 紀美華--

はぁー。

若いのに朝からこんなため息ついてるって...

「おはよー紀美華!」

「あっ!おはよー有紗」

有紗はいつでも元気だなぁ〜。

しかも超絶可愛い!

惚れる男子の気持ちがわかるよ〜

有紗はね〜学年いや、学校で1、2を争う女の子なんだよ!一週間に3人は告白してくるな!

まぁでもわかるよ男子!だってこの世に天使が舞い降りてるみたいだもん!

あっ!でも、好きってわけでわないから勘違いしないでね!

ってあたし誰に言ってんだ?

でも、もう1人の女の子って誰だろうあんまり聞いたことないな〜まぁいいか!

「朝からなにため息ついてんの?おばさんくさい」

おぉ!いつの間にか隣に

それよりおばあちゃんくさいかもしれないけどさー

何気にひどいよ有紗...

「何かあったの?」

「だってさ..........あのさ.........その............」

「早く理由を言え」

ご、ごめん。有紗っ

天使が悪魔に(泣)

言わないと殺されそう...

「赤沢がいるんだよ?あの赤沢だよ?同じクラスで隣の席だよ?」

これが人生で最悪の出来事...

「まだそのことを考えてるの?」

「うん...」

まだって有紗はそういうけど一週間前のことだよ?

「だって忘れようとしても、忘れられないんだもん。」

有紗だって絶対にそうだもん!

この世で1番最悪な出来事を忘れられるわけが無いよ..

だって赤沢が同じクラスで隣の...

「うわーーーーーん(泣)」

「えっ?紀美華どうしたの??」

思い出すだけで涙が出ちゃう

「だ、だってぇ〜」

「よしよし。そんなに嫌いなんだね赤沢のこと」

さすが有紗!わかってくれてる!

「うっうん。大っっっ嫌い」

「おぉそこまで言うか」

「こんなに言ったって足りないぐらい嫌いだよ」

もう宇宙一嫌いだわっ

てか有紗と一緒に2人で歩いてると視線がキツイな...

「キャーッ///」

ん?うしろから黄色い声が聞こえる?

だれだろ?

「おまえらなぁ」

うわなんか後ろで嫌な声が..

って赤沢かよ !

赤沢はカッコイイしルックスもいいから校内でわ普・通・に人気

しかも幼馴染みの比呂くん?もカッコイイしから2人で歩いてるともっと黄色い声が..

何が悲しくて朝から赤沢の顔を見なければいけないんだろう...

そんな感じで落ち込んでると、

「お前俺見て落ち込んだだろ」

エスパーか?

「よくお分かりで。今ものすごい落ち込んでいますよ。君のせいです。」

「本人にそこまでストレートに言わなくてもいいだろもうちょっと優しくしたらどうだよ可愛気ねぇな〜」

はぁ?

「なんであたしが赤沢に優しくしなきゃいけないわけ?」

「何でって決まってんだろ」

何が決まってんの?

「俺の元カ「わぁーーーーーーー!!!!」

「うるさいんだけど?」

「あんた最低っ!」

うるさいんだけどじゃねー!今ここでそんなこと言ったらうちの黒歴史がバレちゃう!

「なんで最低なわけ?」

自覚しろこのアホ沢!

「あん「ねぇそこのきみ!」

ん?誰だ?もうこの大事な時に

「はい!誰ですか!」

あたしに声をかけて来たのは全然知らない生徒

「すみません誰ですか?」

ここはズバッと聞いてみよう!

「お前ズバズバ言い過ぎだろ...」

そうかな?でも、別に大丈夫でしょ!

「うそっ!紀美華知らないの!?」

あっ!有紗がこっちに向かってくる

「ねぇ有紗!あの人誰?」

「えぇーーーーーーーーーー!」

キ〜ン

またもやうるさい有紗

「あ、有紗うる「あの人は同じ学校の八王子 凛君(はちおうじ りん)だよ!」

ものすごく説明したいのかわからないけど言葉を遮って喋る有紗

「学校1とも言っていいほどに爽やかで優しくてモテモテな王子様!知らない人なんか絶対にいないよ!紀美華も知ってるでしょ?」

八王子?凛?学校1のモテモテ君?

「...........だれ?.........」

「.....呆れた」

「だって今日初めて聞いた名前だし!」

いままで聞いたことなかった!

「知らなくっ「僕のこと知らない人がこの学校にいたんだ〜ちょっとショックだな」

あ?えーっと、えーっとあっ!八...王子君だよね?

てか、うちの言葉遮りすぎだよ...

「ねぇ紀美華ちゃん」

いきなり名前で呼んでるし...

「なに?八王子君」

「今日の放課後、図書室に来てくれないかな?」

えーっと、今日は家で色々とやりたいから断ろう

「ごめんな「行くよね?紀美華!え?うんうん!わかった!行くのね!八王子君紀美華行くって!」

え?え?ちょっと待ってよ!勝手に話進めないでよ!

「ちょっ「ありがとう!放課後じゃあ待ってるね!」

「えっ!?」

君はだれ!?