「あ、ありがとう実崎君」

「ん。」

実崎君って、近くで見たら顔整ってるなぁ。

なんてことを思ってたら入学式が終わった。


「三条ーーー!メアド交換しよーぜ!」
「織音私もー!」

入学式が終わって教室は騒がしくなっていた。

「いーよー!ちょっとまってね」

と言って普段あんま使わないタッチパネル式の携帯を取り出す。

どうせならこのクラスの皆のメアド欲しいし、実崎君とも交換しよー。

あのお礼も言いたいしね…って…

なんでドキドキしてんの私!?

だって私の初恋はまだ終わってない!

幼稚園の頃に好きだったあの男の子。

まだ、好きだもん…好きなはずだ。