「一応あのコンパの時にメール交換してたまに連絡とっててさ、それで今度の土曜日が誕生日らしくて……サプライズでプレゼント渡そうかなって」

 照れたように赤崎は頭を掻く。

「二人で会って渡すってのが恥ずかしくて出来そうにないから、橘付いて来てくんない?」

 赤崎……お前は女子か……。

「二人きりになるチャンスだろ?頑張れよ」

「無理!頼むよ!今度奢るから!なっ!」

 顔の前に手を合わせ必死にお願いをする赤崎。

 そんなんでよく渡そうと思ったな……こいつ……。

 目を固く瞑り手を擦り合わせ拝み始めた赤崎に、はぁっと小さく溜め息を吐く。

「……わかったよ。今度絶対奢れよ」

「ああ!ありがとう!」

 嬉しそうに赤崎は頷いた。