「橘、飯食いにいこーぜ」

「ああ」

 昼休憩になり赤崎と近くにある行きつけの定食屋へ入った。

 それぞれ注文を終わらすと――。

「お前今度の土曜日暇?」

 と赤崎が聞いてきた。

「ああ、特に予定ないけど」

「そっか、ならちょっと付き合ってくんない?」

「いいけど……何かあるのか?」

「……誕生日プレゼントを……渡しに」

「誰の?」

「ゆ、祐子さん……」

 ――!!

「え!?赤崎と祐子さんって出来てんの!?」

 ビックリして思わず大きな声になる。

「声でけーよ!というか出来てないから」

 慌てて赤崎が言うが驚いた俺は固まっている。