矢野さん

 遅めの朝食が終わると喫茶店を出た。

「ありがとう。凄く美味しかったよ。ご馳走様」

「いえ。喜んで頂けて良かったです」

「あー……まだ朝の11時だけど……どうする?」

「そうですね……。お店ブラブラしちゃいますか?」

「あ、じゃあ行きたい所あるんだけどそこに行っていい?」

「はい」

 矢野が頷くと、目的地のお店に向かった。

 そこは女の子が好きそうな可愛い小物など売ってる雑貨屋。

 それを見るなり矢野が、俺から色んな意味で一歩引くのが分かった。

「矢野さん何か欲しい物ある?」

 ひきつった顔で俺を見る矢野に訊ねる。