矢野さん

 ――素敵?

 珈琲カップを持ったまま固まる。

 あの矢野からそんな言葉がでるなんて……。本当に今日はどうしたんだろうか……。


 矢野も――。俺も……。


 持ったままの珈琲カップを見つめるとユラユラと香ばしい湯気が鼻を擽る。

 変な感じ――。

 なんだかこそばゆい様な恥ずかしいような……でもそれが嫌じゃなくて……。

 あー!なんだろこの感じ!

 わからないけど今日矢野と一緒に居ても嫌じゃないって事だ。