矢野さん

「飽きたりなんかしない!!そんな心配しなくていい!……しなくていいんだよ……矢野さん」


 そう言うと、さらにギュッと抱き締めた。


「橘さん……」


 矢野はそっと俺の胸に手を当てる。


 それに気づいて力強く抱き締めていた腕を緩めると、矢野はゆっくり俺を見上げた。


 ロウソクの明かりに照らされた矢野の顔を近くで見ると、少し色っぽくて思わず魅了してしまった。


 暫く見つめ合っていると、矢野が口を開いた。


「本当に……私に飽きたりしない?」


「しない。つか、身体以前に矢野さんって俺の予想を超える発言や行動するから飽きなんか来ないよ」


 笑って言うと、矢野は少し驚いた顔をした。