矢野さん

「買い物!そう!買い物に付き合って欲しいんだよ!」


「はぁ?」 


「頼むよ!お前も前に新しい服欲しいっていってたじゃん」


「まぁ……」


「だろ!?今日しか俺空いてなくて。頼むよ。な?」


 赤崎は助けを求めるような顔で俺を見る。


 何か隠している様にも思うが、しつこく何度もお願いされて面倒になってきた俺は、渋々承諾した。


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 お洒落な店が立ち並ぶ大通りに着くと、赤崎がキョロキョロとしはじめた。


 その様子を不思議に思っていると――。


「赤崎くーん。こっちこっち」


 と、遠くから祐子さんの声が聞こえた。