次の日。


「たーちーばーなー!!」


 いつもなら朝礼ギリギリに来る赤崎が、珍しく早く出社して来た。


 しかも凄い勢いで息を切らしながら部署に入って来た為、皆驚いて赤崎を見る。


「橘ー!橘橘!」


 コーヒーを飲もうと給湯室に向かう俺を発見すると、赤崎は走って来た。


「何だようっせーな」


 少し怪訝な顔をして酷く慌てた赤崎を見る。