矢野さん

「ああ……なんかあった気がする」


「どんなものか行ってみようぜ」


 赤崎の言葉に「ああ」と返事をすると鞄を持ち、二人で会社を出た。


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 店に着き、個室を案内されるとテンションの上がった赤崎が目を輝かせる。


「うわー。スッゲー。超いいじゃん」


 落ち着いた照明に、堀コタツの机。外側の壁の半分下はガラス張りで、ライトアップされた中庭の池が見える。


 ライトに反射してキラキラ輝く水面の下を、色鮮やかな鯉達が優雅に泳いでいる。


「いつもの小さくて狭い居酒屋もいいけど、たまにはこう言う店もいいな」


「そうだな」


 中庭側の奥に座った赤崎の言葉に、隣に腰を下ろしながらそう言った。


 暫くして、仕事を終えた祐子さんが来て、それぞれのドリンクが来ると3人で乾杯をした。