矢野さん

 そう思うと、少し寂しいと思っている自分に気づき橘さんから視線を外す――。


 やっぱり……橘さんも気まずいんだ……。後悔してるのかな?私にあんな事言って……。


 ボーとそんな事を考えていると、突然視界いっぱいにメニュー表が入り込んできた。


「俺決まったよ。矢野さんは?」


「え?あ……すいません」


 慌てて目の前に突き出されたメニュー表を受け取ると、ドリンクを選んだ。


 それから、色んな話をして盛り上がったが、最後まで橘さんと目が合うことはなかった。


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