矢野さん

 思わず振り返ると何人か出てきた中にアイツがいた――。


 仲間と話していた男も俺に気づき驚いた顔をする。


 それを見た俺はゆっくり奴に近づいて行く――。


 アイツに聞きたい事がある……。


 そう思うと、気がつけば男の所に向かっていた。


「ぐうぜーんっすねー。お兄さん」


 男はそう言うと、へらへら笑う。


 男の所まで行くと無言のままニヤついた男を見つめる――。


 男の仲間が「祐介ー」と呼ぶが男は「先に言っててくれ」と腕をあげて合図をした。