矢野さん

 それから3人で別の居酒屋に行き飲みなおした。


 酒の勢いもあり、俺と赤崎はうまくいかない現在進行中の恋愛を愚痴まじりで延々と話し続けた。


 そんな俺達に吉澤はうんうんと頷きながら聞いてくれた――。


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「ご馳走さん。サンキューな吉澤」


 会計を済まし後から店を出てきた吉澤にそう言うと吉澤は笑った。


「おう。すっきりした見たいで良かった」


 色んな話をして今までモヤモヤした物が少しだけ取れたような気がした。


 そして改めて俺は矢野が好きなんだと確信した……。


 想うだけじゃなく言葉に出すとそうだったんだとより一層自覚する気持ち――。


 どうしたら矢野に伝わるんだろう……。