矢野さん

「あのさ、……これ。誕生日プレゼント。あと、ネクタイのお礼」


驚いた矢野が箱を凝視して固まっている


暫く固まった後、恐る恐る箱にに手を伸ばした


「……いいんですか?」


「大した物じゃないから気軽に受け取ってよ」


「開けてもいいですか?」


「どうぞ」


平常を保ちながら普通に接しているが、内心心臓バグバグで背中に変な汗をかいている


矢野は袋からケーキ箱をとりだし、中を開けた。


「あ!これ、あのお店の」


 矢野の声に祐子さんが「何々?」と箱の中を覗き込んだ。


「何!?ワッフル?!よかったじゃん矢野さん。ワッフル好きだもんね!」


 祐子さんがそう言うと矢野が笑顔で頷いた。