私、フラれました。

「おはよう、奏。昨日はごめんね。」


そう言うのが最初のシナリオだった。


でも、現実はそんな上手くいかない。


思ったようにいかない。


「・・・。」

「・・・。」



奏が隣にいるのにひとっことも話せない。


奏はもくもくと宿題をやっている。


一人でいて珍しいと思ったら宿題をやっていたのだ。


私がここに来てからちょっと経った。


今から「おはよう」はないかな~


じゃ、なんて話しかけよう。


横目でちらっと奏を見ると、盛んにシャープペンを動かす奏が映る。


本当にすっごく気まずい……