私、フラれました。

「えっ……うわぁ…!」


目の前に広がっていたのは壮大な海だった。


たぶんここは丘の上なのだろう。海を一望できる。


近くの港崎海岸が見えるからここは案外近い所なのかもしれない。


こんなにも綺麗な場所があったなんて知らなかった…


「どうだ?綺麗だろう?!」


奏が自慢げに言った。


私は静かに頷く。


その後私達はしばらく海を眺めていた。


波が少し穏やかになった頃、口を開いたのは奏だった。


「俺さ、嫌なことがあるとここへ来て思いっきり叫んでるんだ…」


「えっ?」


奏の言葉に私は少し驚いた。