私、フラれました。

「えっと……と、友達待ってて。」


私何を焦っているんだろう。


奏は友達だよね。嘘はついてない。


「へぇ―、凜音が?珍しい。」


「ちょっと、亜里沙!!バカにしてない?!」


頬をぷっと膨らまして亜里沙に言い返す。


「あはは。凜音かわいいわ。」


はいっ?えっ?どういうこと??


「ねぇねぇ、凜音と帰る友達って誰?」


亜里沙は話を戻して、そう聞いてきた。


ごく普通にさりげなく……


「あー、奏だよ!………っあ!!」


私もごく普通にさりげなーく答えてしまいました…。


私は慌てて口を塞ぐがもう遅かった。


ノリで言っちゃった…。


亜里沙は一瞬「えっ」って顔したけど、いつもの笑顔に戻って、


「なーに、隠す必要ないじゃん。まぁ、お幸せに~」


亜里沙はそんなこといいながら手を振って戻ってしまった。


私はバイバイとも言えなかった。


「…なんか、そっけないなぁ……」


いつも男子との事には突っ掛かってくる亜里沙にしては珍しいなあって思った。




「おい、凜音!!早くしろっ!!」


奏の一言で私は我に返った。


やば!!奏をまた怒らせちゃう!!


「今行く―」



そう言って駆けていった私はさっきの疑問なんかどこかにいっていた。