「凜音!!どうだった?」


「OKだった!?」


教室に戻るなり、美咲と亜里沙が私のもとへ飛んできた。二人は私の大親友。


私は首を横にふった。


「…フラれちゃった。」


そう言って小さく舌を出す。


「凜音…」


美咲がそう言って、二人は悲しそうな表情になる。


「わ、私は大丈夫だから!!」


慌てて笑顔を作る。二人には心配させたくなかった。


「凜音、無理しないでね。」


「そうだよ。…というか、亮介先輩サイテー、こんな可愛い凜音をフルなんて!」


亜里沙が歯を喰い縛る。


でも、亮介先輩はバスケもできて勉強もできてしかもイケメンだからすっごくモテる。


やっぱり私にはほど遠い人だったんだ……



「二人ともありがとう。さっ、もうこんな時間だし帰ろ。」