私、フラれました。

来たよ…悪魔。





振り返らなくても声で分かる。 奏だ。


「…もう、おもしろかったよ。見てて笑えた。」


また私の悪口だ。


「だよな。そのあと床に顔ぶつけて鼻血出てたし。」


「「あはははは…」」



あ、奏の友達の多野光太【タノ コウタ】もいるんだ…


こいつも嫌なヤツ。


「なんか、言えよ。凜音。」


ギュッと唇を噛んだ。


スッゴく悔しかったけど…


美咲と亜里沙が心配そうにしている。


「おい…お前、聞いてんの?」





「あんたたちには関係ないでしょ……」


もう、ウザいしうるさかったから静かにそう言った。


「なんだよ…あいつ、つまんねーの……」


そんな奏の声が聞こえたけど、私はそっと目を閉じた……