先輩はなんであのとき私をとめたんだろう。


何を私に言いたかったんだろう。


体育の真っ最中なのに、そんな疑問が頭のなかをぐるぐる回る。


あと、なんで奏はあのとき現れたんだ?


もうなんかよく分かんないよ……







そのときだった―――





「凜音危ない!!」


ドンッッ!!!


誰かの声がしたと同時に後頭部に激痛が走った――…