「そう…」
気にしないでって言うんだからあんまり問い詰めない方がいいよね。
「先輩そろそろ行かなくていいんですか…」
さっきの顔からいつもの顔にも戻って蒼空くんは言った。
「ん?…あっ!!授業始まるっ!!!またね、蒼空くん。」
「頑張ってください、授業。」
「はーい。」
ちょっとだけ、授業受けにいかない蒼空くんが羨ましかった。
まぁ、しょうがない?よね。
ここに居たいという気持ちを払って行こうとしたとき、
「あっ、先輩。」
蒼空くんが呼び止めた。
「何?」
「あの…先輩が友達の力になること言ってあげられないとか言う話のことなんですけど…」
なんだろう…?
私は首をかしげた。
「多分ですけど、力になる言葉とかより先輩がその友達のそばにいてあげること、それがその友達の力になると思います。」
「そっかぁ…」
そばにいてあげること…か。
それ、力になるかも。
そばに居るって当たり前だけど、辛いときってその事がすっごくありがたく思える。
それ、知ってる。
そばにいてくれるだけで力になること。
私もフラれたとき二人の存在が大きかったし――
居てくれて嬉しかったもん…
「そうだね。そばにいる。」
私も美咲の力に少しでもなれたらいいな…

