「「おはよー凜音!」」


次の日クラスに入ると美咲と亜里沙の元気がいい声が聞こえた。


「おはよう。」


私は二人のもとへ駆け寄る。


「凜音、傷は癒えた?」


「美咲あんたバカじゃないの。フラれたの昨日だよ!!凜音だって立ち直れないよ。」


「そっか…そうだよね。あっ、そうだ亜里沙も前に公園でアイス落として3日も立ち直れなかったもんね~」


「あ、あれ?そんなことあったっけ?…」


「あら、亜里沙ちゃんもうお年?ボケてきちゃった?」


「美咲ー!!あんたは!!」


言い争いはいつまでも続きそう…


いつものことなのに私のせいかなと思ってしまう。





「…ごめんね…」







私の言葉に二人が止まる。


「な、なんで凜音が謝るのよ。」


美咲が驚いた表情をして言う。


「そうだよ。凜音は悪くないじゃん。」


亜里沙も言う。


「そうだよね…あはは、私なんか変なこと言っちゃったね。なんかゴメン。」


「もう凜音ったらしっかりしてよ!!」


そう言って三人で笑いあった――…













どうしてだろう、心がズキズキする。













自分が嫌い。


今、強く思った。


自分の気持ちが分からなくって、自分の気持ちが伝えられない。


そんな自分が嫌い。


自分のことを自分が一番よく分かってないのかも……