私、フラれました。

「悠…ちゃん…」


その時、美咲はくるっと振り返り来た道を思いっきり走って行った。



「美咲っ!!」


私も美咲のあとを追いかける。


何か美咲がこのままどこかへ行ってしまいそうで怖かった。


大きい声で美咲を呼びながら私は走ったから、後ろにいる悠利先輩だって気づいただろう。


いや、気づいてほしい。


彼女である美咲のことを……


「美咲っ!!待ってよ、待ってっ!!……」


やっとのことで美咲に追いついた。


「…どこ…行くの…?」


美咲は泣いていた。


走りながら泣いていたからだろうか、嗚咽が混じっている。


美咲はあまり人前で泣かない子だ。


美咲が泣いてるのなんて私も初めて見たかもしれない。



「凜音っ…ごめんねっ……私…よくわかんない…」


「美咲…」


「ちょっとだけ、ちょっとだけ……一人にさせてくれるっ?……」


「分かった。」


いつも私は美咲に色々助けられてる。


だからこそ今日は美咲のためになりたい。


美咲が望むことを、私は精一杯するよ…。