『あれ、珍しく莉奈がデレた』
電話越しでもわかる、きょとんとした声の唯人。
なんだかとても恥ずかしくなっちゃったじゃないか、アホ。
「別にデレてない…」
『嘘だね、今のは明らかにデレた』
「うっ、うるさーい!」
学校で話すみたいに、時間も忘れてあたしは唯人との会話に夢中になった。
唯人の喋りながら、ふと通話表示を見ると通話時間がもう2時間を過ぎていた。
そんなに喋ってたんだ…と、驚く。
すると急に、唯人がこんなことを言い出した。
『あのさ、今から真面目な話するけど、いい?』
「え?…う、うん…?」
よくわからなかったけど、その唯人の声にいつものようなおちゃらけた感じは一切なかった。

