その瞬間、唯人はギロッと大声を上げた男子を睨んだ。
「わ、唯人!んな怒んなって!」
苦笑いを浮かべる男子に対して、唯人は容赦なく蹴りを入れた。
よく見ればその男子は、いつも唯人と仲良くしている男子だった。
とりあえず、あたしはホッと胸を撫で下ろした。
と、同時にまた顔が赤くなる。
…も、もしかしてさ、あのキスしよっかっていうのも嘘だったのかな!?
もし嘘だったらかなり恥ずかしい。
一人真に受けて……、ああ、顔から火が出そうです。
もう…、エイプリールフールなんて、さっさと終わっちゃえばいいのに!
あたしは真っ赤になった顔を両手で隠しながら、一人そんなことを思っていたのだった。

