あたしはそう意気込んで、唯人の言葉を待った。 「……なあ、莉奈」 「!」 唯人が急に凄く甘い声であたしの名前を呼んだから、あたしはびくっと肩をビクつかせた。 「なっ、なに…」 あたしが言い終わると同時に、唯人は席をたって、ぐんっとあたしに顔を近づけてきた。 「へ!?あっ、ちょ、なっ、なに!?」 焦るあたし。 心臓は大暴れ。 「莉奈…、キス、しよっか?」 ぼんっと顔が赤くなるのがわかった。