「…俺、莉奈の笑った顔とか怒った顔とか寂しそうな顔とか、全部自分だけのものにしたい。………俺と、付き合ってください」
月明かりに照らされた唯人の頬は、ほんのりと赤かった。
「…っ、は、いっ…!」
泣きながらそう答えると、唯人はあたしのことを強く強く抱きしめた。
ふわっと唯人の香りに包まれる。
「よかった…!すげえ、緊張した」
耳元で、唯人が掠れた声で呟く。
唯人でも緊張するんだと思った。
「唯人、好き」
ようやく涙が治まったあたしは、今度は嗚咽混じりではなく、きちんとそう言った。
唯人はバッと目を見開きながらきっと真っ赤であろうあたしの顔を見た。

