「はぁー……。どうしたらいいものかね」

沙由が大きなため息をつく。


沙由は数秒下を向いて考え出した。

そして何か思いついたのか、パッとした
表情であたしを見てきた。

そのキラキラした目、怪しすぎる。


「優梨!阿坂君と付き合ってください!」


つ、つ、付き合う⁉︎


「え⁉︎なんで⁉︎」


「だってさー、優梨いつまでたってもラブシーンに慣れてくれないじゃん?」

当たり前だ!
あたしは今まで人と付き合うということをしたことがないからね!


「だから、阿坂君と付き合って、ラブシーンに慣れてください♡」

あぁ。なるほどね!

納得はするけどね……。