「ねえ、知ってる?」

教室窓側の一番後ろの席。

今日はとても天気が良い。
自分の体に当たる陽の暖かさを堪能しながら僕は外を見ていた。

声をかけられ、僕は声のする方を向く。

「ほんと優人ってぼーっとするの好きだよね」

ははっと笑いながら話掛けてきたのは、前の席の片山舞花。

僕の彼女。